QRPとは何の事でしょう。アマチュア無線をされている方はご存知の事と思います。無線で使用されるコードの一種で出力を下げるといった意味があります。無線の方では40年も前からQRPが提唱されており、10mWでどこまで交信したとかいろいろな記録、実験がされてきました。オーディオの世界でこの様な試みが無かったとは言えません。時々雑誌等でも小型アンプの製作記事が載りますし、「BMの会」の発足当時の6BM8はQRP的な発想だったと思います。
ところが無線と違い取りまとめる様なルールと評価方法がありません。無線の方では3W以下の送信機をQRPと呼ぶそうです。何とかオーディオでもルールと評価方法を決めて、この様な取り組みができないものか考えています。宇多さんのページと私のページに6AN5の制作がありますが、共に0.5Wほどの出力です。私の居間で効いている分には満足のいく音量と表現力を持っています。実際にはもっと小出力でも良いかと思います。省エネが叫ばれる今、いろいろな意味でこの分野を研究していく事は価値があると思います。きっと、プロの方々はこの様な取り組みはしないでしょう。アマチュアだけに許された特権だと思います。
RQPオーディオアンプ
以下に基準を示します。今後、ピークの消費電力などの規格も追加する予定です。
QRPアンプの基準
使用真空管のPp |
5W以下 |
総重量 |
2.5Kg以下(トランスレス不可) |
1999/06/10