事件


ある日、BMの会の会長の小林住職に呼ばれてお寺に行きました。アンプができたと言うのです。そのアンプはジャンク部品と6BM8でできていました。とても小さく10Cmx5Cmぐらいのアルミのシャーシに乗っていました。もっとすごかったのが音でした。バリバリに歪み、その上モーターボーディングを起こしていました。普通ならまともに音楽など聴けない状態です。ところが信じられないほどリアルなのです。それまではSNを上げダイナミックレンジを大きくし歪みをなるべく少なくすれば必然的にリアルな再生を選られるものと単純に考えていました。私の常識はもろくも崩れたのでした。同時に、これだけはっきりと違うならきっとリアリティを司る何かを計測できるはずと考えたのでした。そこから諦めいていたはずのオーディオに又火が附いたのでした。

回路は超3でした。BM1は難しいと言われていたフラゴンを軽々とドライブしていました。このアンプはほとんどのスピーカーをパワフルにドライブする事ができます。部品を見ると高価な部品は何一つ使っていませんでした。他のアンプと比較しましたが太刀打ちできるアンプはありませんでした。