前回掲載した波形は測定に問題があり正確な波形ではなかった。今回アイソレーションアンプを自作し直接SDの両端の波形を観察した。図1と図2はSPを負荷にした場合の波形。図2、3の波形は負荷を抵抗にした時の波形である。このアンプのSDに使用しているダイオードはファーストリカバリである。尚、観測にはAC結合を用いた。(アイソレーションアンプのDCオフセットが取りきれていない為)ダイオード両端のドロップ電圧は0.5V程度である。
この場を借りて絶縁DC−DCコンバータを提供して下さった小川さんにお礼と感謝を申し上げます。
使用アンプ:6BM8超3
使用オシロ:テクトロ TDS210
自作アイソレーションアンプを使用し、B+に入力側GNDを接続
音源:CD鎌倉より 春の野を行く 村松 健 ほか
図1
SP負荷のアタックの時の波形。
ch1はSDに使用しているダイオードの両端の波形。ch2はアンプの入力波形。
電源側にISOアンプのGNDを接続。よって、電圧が上昇する場合ダイオードはOFFに向かう。
図 2
SP負荷。音源はピアノ。ダイオードがOFFになる程度の電圧が発生している。
特徴的なのは、SDの下半分が切れている事。つまり上向きだけ電圧が発生する事となる。
図 3
抵抗負荷の場合のアタック波形。
SPの負荷に比べ若干小さいが同じ様な波形。
図 4
抵抗負荷の場合のピアノの波形。
SPの負荷に比べ発生した振幅は小さい。周波数成分に依存するらしい。
測定に使用したアンプ(左)と自作したアイソレーションアンプ(右)
失敗した観察波形
2000/04/30 田村