ミニ・コンサートその4

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有名な「剣」です。何と金庫が鳴る!

自宅で開く、アンプコンサート、ミニ・コンサートも4回目となりました。今回は参加者6人(私を含む)で盛況でした。有名なRudyさんの「剣」、泣く子も黙る河口さんの超3ユニバーサルアンプ、トラ猫さんのカソフロアンプ、石田さんは全段差動ラインアンプと6BM8超3アンプ、川口さんのトリタン送信管によるシングルアンプ(球の名前忘れました)、私のミニ・アンプ群、8パラ..と、バラエティに富んだアンプを一度に聞ける凄い、濃い内容の試聴会となりました。

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Rudyさんの「剣」
宇多さんのHPにある6BM8超3アンプが基本です。それにウェルカムのOPT、左右独立電源、8200μFのケミコン、ショートカットコンデンサー、初段カソードパスコンへのタンタルコンパラ接続、を盛り込みました。B電源電圧も若干上げてます。

田村
見掛けに依らず繊細な音です。超3アンプの良い所を凝縮したような鳴り方をします。

河口
高音にはショートカットコンデンサ、低音は左右独立電源が効いています。金型工作も頑丈です。金庫から音がでるんですよ。
運搬ご苦労さまです。今度は現金輸送台車も作ります?

トラ猫
コンストラクションもすごいですが、音もすごいんです。特に剣の低域は出品アンプのなかで一番気に入りました。いろいろやられているので何がキーなのか不明ですが、OPTの特性と大容量の電源Cが効いているような感じがしました。ベース/チェロなど素晴らしいです。


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トラ猫さんの12BY7カソフロ出力アンプ
http://member.nifty.ne.jp/rhizome/trnk/12BY7A/index.htmlをごらんください。

田村
カソフロアンプは完成の域に達していると思います。非常にクリアな音です。

河口
聞きやすい音です。超三と違い、NFBループに出力トランスが入っています。同一回路でトランジスタも聞いてみたいです。

Rudy
端正な鳴りっぷりです。超3アンプほどには音をデフォルメしません。そのくせドライブ力は互角と云うところがすごい。でも、このアンプ、作るのが難しそう。




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河口さんの超3ユニバーサルアンプ
初段のカソード可変ボリュームを固定抵抗にしちゃいました。
出力管の動作点は、終段のカソード可変抵抗で調整します。

田村
超3らしからぬ音です。クリアで透明感があり、私の8パラに近い鳴り方をします。それと、底知れぬパワー感があります。

トラ猫
6550/1619(!)/6384と三種類の差し換えができるアンプでした。回路的にはオリジナルの超三V1に対してグリッド電流対策が施してありました。音質は非常に押しが強く、マッシブです。さすがの平面スピーカーもタジタジという感じでした。田村さんのマンションではおさまりきらないので、ぜひ広い所で豪快に鳴らしてみたいですね!

Rudy
拙宅で聴いた時とはうって変わって礼儀正しく鳴っておりました。初段の6AK5の音がします。6550はやはり大電流管だけのことはありますね。1619との順位が逆転した、と聞きました。

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石田さんの6BM8超3アンプ

田村
行儀の良い音です。低域も良く出ます。初段に使っている球に感心が集まりました。

河口
オーソドックスな超三結だそうですが、超三ぽくありません。なぜでしょう?。
初段の6EJ7も良さそうですね。今度試食してみます。

トラ猫
この6BM8超三アンプは、少し他の作品とは変わった音がしていたと思います。初段の6EJ7に皆の感心が集まっていました。出力トランスが非常に小さいためか大きい音はつらいところがあるようでした。しかし、べつに平面スピーカーに負けているわけじゃ全然なかったです。小音量でジックリ聞きこめばよかったと思います。残念ながら時間ぎれでした。

Rudy
初段管が聴き慣れた6AK5でも6AU6でもありません。で、音が如実に違います。彫りが深いとでも云いましょうか。この初段管を選んだ石田さんのセンスはすてきですね。


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川口さんのトリタン送信管(814)シングル

田村
トリタンは我が家では初物です。高域が特に奇麗ですね。パワーもかなり大きい様です。

河口
歯切れの良い音ですね。
わたしの1619は繊細さが取り柄ですが、これにパワーを加えた感じです。ホーンを鳴らすと厳しいとおっしゃていましたが、我が家で聞いてみたいな〜  交換します?

トラ猫
川口さんのトリタン球は、ちょっと見では572B/811のような3極管かなと思いましたが実は直熱ビームでした。このアンプのトランスは手巻きだそうで、一同びっくりでした。中域のホーン、Voなどは結構説得力のある音出てました。

Rudy
美しいアンプです。OPTが自作品と聞いてびっくり。それもアモルファスなんて。うちの武蔵も田村さんちの平面スピーカーに突撃したらこんな音になるのかなあと思いながら聴きました。

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私のミニ・アンプ群
飲茶の様なアンプ群です。左から、超3、強NF、全段差動、カソフロといろいろと楽しめます。

河口 <差動アンプ>
明快な音です。でも、FJAZZの差動アンプ軍よりは柔らかい音なのは入力トランスのせいでしょうか。ベタアースですが、回路が理詰めなので、この回路を絵に描いたような配置は納得です。

トラ猫
例の8パラ6AN5ですが、昨年末のお寺ではなんだか物足りなかった記憶がありますが、今回はなにやら改良されたそうで、ずいぶんカッコイイ音になっていました。中〜高域やパーカッション系などは剣よりイイ音出してたと思います。新作の全段差動も悪くない音がしていました。

Rudy
田村さんのミニアンプ(え〜と、向かって左から2番目の奴)これは良いです。「オレはミニアンプじゃない」といった顔をして平面スピーカーを鳴らしてました。全段差動もなかなか。これを見て私も気楽に全段作動することにしました(爆)。


送り出しを、ちょっと紹介させていただきます。トランスポートにはPS2を使用しました。現在マランツ99SEとCD−ROMと3台トランスポートがありますが今の所PS2が最も情報量が多い様です。DACはPCM56−12段重ね完全無帰還です。それからラインアンプは5692単段ラインアンプです。今回久しぶりにDACとラインアンプの蓋を開けて中を見ていただきました。

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一番上の黒い箱はPS2です。CDの選曲はゲーム用のコントローラでやります。TVが無いと選べません。ゲームの音声に関してもデジタル出力します。
真ん中のCDPはマランツCD99SEです。老朽化しています。以前は良かったのですが、PS2に席を譲りました。
下段左がDACです。そのうち内部を公開します。製作は途中で表示等の取り付けが残っています。
下段右は600Ω出力のラインアンプです。この後ろに13mのバランスケーブルがメインアンプまで延びています。贅沢な作りの金満アンプです。
今後、EQを製作し送り出し系は完成となります。いつになるかは不明です。








石田さんが全段差動プリアンプを持ってこられました。現在、途中まで製作が終了していまして、出場アンプの多くに、ボリュームが無い事から「剣」に接続して試聴しました。音は色づけの無い、そのままの音です。今後EQとセレクタ、ボリュームと徐々に完成に向かう事と思います。完成したら、私のコントロール系と聞き比べをしましょうね。(写真取り損ねました。)

河口
制作中でちょいききしかできませんでしたが、これってただ者ではありませんよ。細かい音がかたまって「どー」とでできます。金田系ですが、完全対象とは違う出方しますね > GOA
今度じっくり聞かせてね。

まだ途中..2000/05/27 田村
河口さんから感想を頂きました。 2000/05/28
トラ猫さんから感想を頂きました。 2000/05/29
Rudyさんから感想を頂きました。 2000/05/31