箱の下に必要な工具が書かれています。
この箱の中に必要な部品が全て入っています。キットを作る際に最も大切な事は説明書をよく読む事です。よく読んで組み立ての手順などを把握しておきましょう。
中身を広げるとこれだけの物が入っていました。
部品がすべて入っていたかここで確認
作り方の手順は説明書に詳しく書いてあります。このキットの説明書は非常に良く出来ています。多分誰でも作る事が出来るでしょう。組み立ての手順は説明書を読む事として、半田付けのコツを見ながら作業を追って行きます。
部品を半田付けしています
半田付けは鉛と錫の合金を溶かして、二つの金属に湿らせる事で行います。基本はそれぞれの金属の温度が同じになっている事です。写真では抵抗のリード線とプリントパターンをコテで同時に加熱しています。両方とも加熱した所に糸半田をつけて溶かします。融けた半田は水のようにリード線とパターンに広がります。水のように広がればOKです。
不要なリード線を切ります
ICを半田付けしています
コンデンサを付けています
最初の写真と3番目の写真で、半田ゴテが違っているのに気が付いたでしょうか。最初、精密用のコテを使ってみたのですが熱量が足らなくて作業性がよくありませんでした。迷わず40Wのコテに切り替えました。以後スムーズに作業をする事が出来ました。作業に合わせてコテを選ぶのは大切な事です。真空管アンプの場合30Wから40W程度のコテが最適と思います。
コテ先のクリーニング
半田付けをする時にもう一つ大切なのはコテ先を奇麗に保つ事です。そのままほおっておくとコテ先の半田が酸化して薄い膜を作ってしまいます。この膜が出来てしまうと半田付けが上手く出来なくなってしまいます。又、コテの温度が上がりすぎるても上手く半田付けが出来なくなります。これらの事を解消する為にコテ台に付いているクリーニング用のスポンジに水を染ませて、こまめにコテ先をクリーニングしましょう。更に、水が付く事で温度が下がりますので適切な温度に調整する事が出来ます。何度か半田付けをしているうちにコツをつかみましょう。
予備半田をしています
半田同士は簡単に付きます。(水と水が混ざるのと同じ)よって、半田付けをする前にそれぞれの部品に予備半田をしておくと確実にはんだ付けをする事が出来ます。これを半田メッキといいます。特に古いジャンク部品等を使う場合半田メッキは必ずしましょう。後のトラブルが減ります。
リード線を半田メッキしています
スピーカーの端子の半田メッキ
確認しながら作業を30分ほどしました。もう完成です。つまみを付けたりして仕上ました。写真の撮影が無ければ15分で作れる規模です。作業終了後半田がちゃんと付いているか目で確認して下さい。もし、怪しい所があったらもう一度半田ゴテを当てて暖めてちゃんと付けます。
バリコンを付けています
基板は完成しました
「らじおくん」は無事完成しあっさり鳴りました。最近ラジオなんて聞いた事が無かったので懐かしく聞きました。このキットの説明書は良く出来ているので失敗の可能性は低いと思います。更に、オマケで「はんだ付けトラの巻」という小冊子が付いています。ここにも詳しく半田の仕方が書いてあります。
らじおくん完成
2000/01/29 田村